SESテスターにスキルが身につかない理由を徹底考察!|次のステップの選び方

テストを続けているばかりでスキルが積み上がっている気がしないという感覚を持っていませんか。

  • 何年経っても職務経歴書に書ける内容が変わらない気がする
  • 同世代のエンジニアと比べて、自分だけ取り残されているような焦りがある
  • このまま続けていて、本当に成長できているのか自信が持てない

SES2社に所属し、数多くの現場を経験した私自身同じ感覚を長い間抱えていました。現場に向かい、指示通りにテストを実行して帰る。その繰り返しの中で何かためになるスキルを身につけられたのだろうかと思う日が続いていました。

スキルが身につかないという感覚は、あなたの努力や能力の問題ではありません。この記事では、SESテスターにスキルが身につきにくい理由と、その状況から次のステップへどう動くかを解説します。この記事を読み終えた後、今の自分の経験をどう活かせるかという視点が変わります。

スキルが身につかない感覚の正体は、努力不足ではなく業務と環境の構造にあります。

目次

スキルが身につかないのはテスターという役割とスキルが積み上がらない構造

スキルが身につかないと感じている方の多くが努力不足だと自分を無意識に責めています。しかし、実際にはテスト実行という業務の性質とSESという働き方の仕組みが組み合わさることで、スキルが積み上がりにくい構造が生まれています。

テスト実行という業務の性質上、できることが限られる

テスト実行は仕様書に書かれた手順通りに動作を確認するという業務が中心です。手順が決まっている以上、そこに自分の判断や工夫が入る余地は少なく、繰り返すことで慣れることはできても新しいスキルが身につくという体験になりにくい側面があります。

開発エンジニアであればこの機能をどう実装するかという判断を日々積み重ねますが、テスト実行ではこの手順でテストを実行するという指示に従うことが求められます。指示通りに動くことへの習熟度は上がりますが、それはスキルの幅が広がることとは少し異なります。何年やっても同じことしかできないという感覚の正体は、この業務の性質にあることが多いです。

案件を自分で選べないSESの構造がスキルの幅を狭める

SESという働き方では、どの案件にアサインされるかを自分で選びにくいです。中にはエンジニア側が案件選択できることをセールスポイントにする企業もあります。しかし、それはあくまで市場で評価されかつ需要のある技術や経験を持つエンジニアが受けられる恩恵であり、SESテスターはその恩恵を受けにくいです。

また、SESテスターはどの案件でも大体35〜50万/月前後で募集されています。あなたの会社の営業は一応の案件の希望を聞いてくると思いますが、一方で仕事での成果(=売上を立てる)を出すため、案件アサインの主導権を握っているのも事実です。たとえ、あなたがテスト設計に関わりたいと思っていても、経験やスキルが伴っていない限り、希望に即した案件を持ってくる可能性は小さく、結局アサインされる案件がテスト実行中心になりやすいです。

さらにSESの現場では、テスト設計や上流工程は発注側の社員やリーダーが担当し、テスト実行要員はその指示通りに動くことが前提となっている案件が多いです。どれだけ意欲があっても、構造上そのポジションに入れてもらえない環境では、スキルの幅を広げることが難しくなります。もっといろんなことをやってみたいという気持ちと、現実の業務内容のギャップがじわじわと積み上がっていくその感覚はSESテスターとして働く多くの人が経験していることです。

慣れることとスキルが身につくことは別の話

私自身、SESテスターとして働き始めて1〜2年が経った頃、仕事に慣れたという感覚が出てきました。仕様書を読むのも、テスト結果を記録するのも、最初よりずっとスムーズにできるようになっていました。

しかし、その慣れたという感覚とスキルが身についたという感覚は全く別ものでした。慣れたことで作業スピードは上がりましたが、新しい観点でテストを設計できるようになったわけではなく、仕様書に書かれていない品質リスクに気づける力がついたわけでもありませんでした。

慣れるとは既存の業務をより効率よくこなせるようになることです。スキルが身につくとは新しい判断や工夫ができるようになることであり、この二つは似ているようで全く異なる成長です。SESテスターとしての経験年数が増えても成長実感が湧かない場合、その原因の多くはこのギャップにあります。

テスト実行に慣れることで作業効率は上がりますが、スキルの幅が広がることとは別の話です。

【実体験】私がSESテスターで感じた成長できていないという感覚

何年経ってもスキルシートに書ける内容の幅が広がらなかった

SESに入社して数年が経った頃、会社の指示でスキルシートを書き直そうとしたところ、前回書いた時から大した変更がありませんでした。新しく入ったプロジェクトとテスト実行の経験程度しか書けず、何ができるようになったかという部分において、数年前と比べてもほとんど積み重ねがなかったと感じました。

テスト仕様書作成・テスト実行・バグ報告は経験済みでしたがこれはマニュアルや現場の有識者から学べば大抵できるものです。しかし、テスト計画やテスト設計など受入先のプロパー社員が行う業務を経験することができず、座学で学ぶにも身近に教材もなく、エンジニアとして全く積み上がっていく感覚がありませんでした。この時にテスターの年数だけが増える一方で、経験の幅は広がっていない現実を突きつけられました。

スキルシートに書ける内容がさほど変わらないのは、スキルの幅が広がっていないサインです。

同期・同世代のエンジニアと比べて感じた焦り

SNSを見てみると、開発エンジニアとして活躍している同世代の投稿が飛び交っており、新しい技術を使ったプロジェクトに関わった、設計を担当した、チームをまとめた。そういった話を聞くたびに、自分との差が開いているような感覚がありました。

開発とテストで同じ年数を過ごしていても、積み上がってきたものが違うという感覚は、じわじわと自信を削いでいきます。自分はITエンジニアとして成長しているのかという問いに、自信を持って答えられない時期が続いていました。スキルへの不安は仕事への不満とは少し異なりますが、このままでいいのかという問いがふとした瞬間に頭をよぎり、その気持ちが焦りを生んでいました。

顧客先でほぼ何もできなかった日に気づいたこと

ある時、顧客先へテスト実行要員として駆り出されることがありました。いつもとは違う現場で違うメンバーと仕事をする機会でした。しかし現場ではテスト用の機材や環境を現地で働くメンバーが使っており、私はコミュニケーションもまともに取れないまま、ほぼ何もできずに帰ることになりました。

その帰り道、自分にはこの仕事しかできないのかもしれないという気持ちが出てきました。テスト実行の手順は覚えている。でもそれ以外の場面になると途端に何もできなくなる。テスト実行という業務に習熟することと、テストという仕事を幅広くできるようになることは全く別の話だと気づいた瞬間でした。その気づきが自分のキャリアを見直すきっかけのひとつになりました。

SESテスターが身につけにくいスキルと実は積み上がっているスキル

ここまでスキルが身につかない構造と感覚をお伝えしました。スキルが身につきにくい環境にいることは事実ですが、何も積み上がっていないかというと、それは正確ではありません。SESテスターで身につけにくいスキルと、気づかないうちに積み上がっているスキルは別物です。

SESテスターが身につけにくいスキル:テスト計画やテスト設計

SESテスターとしてテスト実行中心の環境にいる場合、以下のスキルは構造的に身につけにくい状態に置かれています。

テスト計画

テスト計画とは、プロジェクト全体のテスト活動をどのように進めるかという方針と段取りを決める活動です。テスト計画では主に以下のタスクが発生します。

  • テストの目的と範囲(スコープ)の決定
    「何のためにテストをするのか」という目的を定義し、対象とする製品の「どの部分をテストし、どの部分はテストしないのか」という境界を明確にすることです。
  • 必要な体制とリソースを整える
    テストを実行するメンバーの役割分担を決め、テストに必要な環境(機材やツール)や予算を確保する計画を立てます。リソースは誰が・何を・いつ使うのかをあらかじめ明確にしておくことが重要です。
  • スケジュールとルール(開始・終了基準)を決める
    いつテストを開始し、どのような状態になったらテストを完了してリリースしてよいかという基準を設定する。また、進捗管理方法のルールもここで決めます。

プロジェクト全体のテスト戦略を策定する力が求められるため、業務を発注する立場の人間やテストベンダーの社員が担うことが多く、テスト実行要員には関与する機会が限られます。

テスト設計

テスト設計は、テスト計画で決めた方針に従って、具体的にどのようにテストを行うかという詳細な形を作る活動ですテスト設計では以下のようなタスクが発生します。

  • テストすべき条件(テスト観点)を洗い出す
    仕様書などを分析し、どのような機能や動作を確認すべきかという具体的なポイント(テスト条件)を特定します。これにより、テストの抜け漏れを防ぎ、何をチェックするのかを細分化します
  • テスト技法を使って効率化する
    すべてのテストパターンを網羅することは予算や納期の面で実質不可能なため、テスト技法を用いて少ない手順で効果的にバグを見つけられるように工夫します
  • テストケース(手順と期待結果)を作成する
    「どのような準備をして(事前条件)」「どんな値を入力し(アクション)」「どのような結果になれば成功か(期待結果)」という具体的な手順書を作成します。これにより、誰が実行しても同じ結果が確認できる状態にします

これらはテストベンダーや事業会社の品質保証部門が求める人物像として共通して挙げられているスキルです。身につけにくいのはあなたの意欲の問題ではなく、業務として経験できる機会が構造上少ないからです。

気づかないうちに積み上がっているスキル

一方で、テスト実行を続ける中で自然に身についているスキルもあります。これらは当たり前にできることとして自分では気づきにくいため、過小評価されがちです。

バグを見つける視点

テスト実行を繰り返していると、仕様書に書かれた手順を淡々とこなしているだけのように感じるかもしれません。しかし実際には、テストを実行する中で「この画面遷移は仕様通りだろうか」「この入力値の組み合わせは試されているか」「エラーメッセージの内容と仕様が一致しているか」という判断を無意識に行っています。

あなた自身が持つここが怪しいと感じる感覚は、テスト対象のシステムに何度も触れ、仕様書と実際の動作を照らし合わせる経験の中で養われるものです。完全に未経験の人がテスト実行をゼロから始める場合、この感覚を持てるようになるまでに相応の時間がかかります。あなたが今持っている怪しさに気づく力は、テスト設計を学ぶ際にテスト観点を考える土台として直接活きるスキルです。

仕様書を読み解く力

SESテスターの業務では、仕様書を毎日のように読みます。テスト実行のたびに仕様書を確認し、手順と期待結果を照合する作業の中で、「書かれている内容を正確に理解する力」が自然に養われています。

さらに経験を重ねると、仕様書に書かれていない部分にも気づけるようになります。「この画面のエラー処理はどうなるのか記載がない」「この業務フローで例外パターンはどうなるのか?」という疑問を持てる状態は、仕様書をただ読むだけの人と仕様書から情報を引き出せる人の違いです。複数の現場・複数のシステムで仕様書を読み続けてきた経験は、テスト設計において仕様を分析し、テスト観点に落とし込む際の重要な土台になります。

チームの中で動く力

SESテスターの業務では、リーダーからの指示を受け取り、テスト結果を報告し、チーム内で進捗を共有するという連携が日常的に発生します。この指示を正確に理解し、成果物を期限内に報告するという行動は、地味ですがどの現場でも求められる基礎力です。

求人サイトに載っているテスト関連求人の募集要項を確認すると「顧客・開発者・テストメンバーと円滑に連携できる方」という人物像が共通して求められています。この力は特別な研修や資格で身につくものではなく、チームで実務をこなしてきた経験の中でしか養えません。特にSESテスターは異なる現場・異なるチーム・異なる会社の人々と連携する経験を複数回重ねていることが多く、初めての環境に適応し人間関係を築く力が自然と鍛えられています。このどんな現場でも立ち上がれる柔軟性は、あなたが思っている以上に評価される素養です。

納期内に成果物を出し切る力

決められた期限内に、決められた品質でテスト結果を出し切る。忙しい時期でも休まず稼働し、成果物を遅らせない。プロとして仕事を完遂する力は、どの業界・どのポジションでも求められる基礎体力です。

SESテスターとして真面目に勤怠を守り、忙しい時期にも対応してきた経験は、誠実さ・責任感と結びつきます。派手なスキルではありませんが、この基礎体力がないとテスト設計者やテストリーダーといった上位ポジションでは務まりません。あなたが当たり前のこととして日々こなしてきた勤怠管理と成果物の納品は、次のキャリアステップにおいて信頼の土台になるものです。

不具合を論理的に整理して報告する力

バグを見つけた際に「何をしたら」「どの画面で」「どんな現象が起きたか」を再現手順として整理し、影響範囲や深刻度を判断して報告書にまとめる。この作業はテスト実行の中で日常的に行われていますが、実はこの一連のプロセスに論理的思考力が凝縮されています。

事象を観察して因果関係を整理し、他者がわかる形で言語化する。この力は論理的思考力や課題整理・報告書作成能力として求められているスキルにつながります。不具合報告書を丁寧に書いてきた経験がある方は、この力をすでに実務の中で使っていることに気づいてください。

テスト実行を通じて養った力は、次のステップへの土台として機能します。

テスト実行経験はゼロではなく土台として機能する

スキルが身につかないという感覚は、テスト計画やテスト設計という次のステージに必要なスキルが積み上がっていないという正確な認識から来ています。しかし、それは今持っているスキルに価値がないという意味ではありません。

テスト実行を通じて養ってきた品質への視点・仕様書を読む力・チームで動く力は、テスト設計を学ぶ際の土台として機能します。ゼロから学ぶ人とテスト実行経験を持つ人とではスタートラインが異なります。

あなた自身がスキルが足りないのではという感覚は間違っていないですが、スキルがないという認識は正確ではありません。今持っているものを土台に、次の一手を考えることがこの状況を動かす第一歩です。

今持っている経験を土台に次のスキルを積み上げる。その順序で考えると動き出しやすくなります。

スキルが身につかないと感じたら考えたい次のステップ

今までの業務経験は無駄ではなく土台として機能します。ではその土台を活かして次のステップへ進むために、今できることは何かを整理し、今の環境でできることから考えてみてください。

今の環境でテスト上流工程の業務に関われないかを確認する

スキルの幅を広げるための最初の一手として、今アサインされている案件でテスト計画やテスト設計に関われる機会がないかを現場リーダーや自社の営業担当に確認してみることがあります。

自社の営業担当にテスト上流工程に携われる案件に移りたいと打診することも有効な手段のひとつです。具体的にはテスト設計にも関わってみたいという意思を伝えるだけで、機会が生まれることがあります。テスト実行しか経験していない状態でも意思を示すことで状況が動く可能性はあります。

ただしSESの構造上、テスト計画やテスト設計の機会が得られないケースも十分考えられます。打診しても状況が変わらない場合は今の環境でできることを試した上で、テスト上流工程にチャレンジできる案件を自社の営業と一緒に探していく方が自然です。

例えば、スキル面の不安を指摘された場合、JSTQBやIVECのようなソフトウェアテストに関する資格取得を目指すのは有効な手立てとなります。営業目線で見ても、こうした資格を持つことで今までスキルシートでお断りだった状況から面談にまでこぎつける可能性は高くなるはずです。

まず今の環境でできることを試した上で、実現できなさそうなら次の一手を考えてみましょう!

今の業務の中で上流工程の視点を試してみる

テスト計画やテスト設計がどんな仕事かは先に触れた通りです。ただし知識として知ることと実際にやってみることの間には大きな差があります。別案件への移動や転職を考える前に、今のテスト実行業務の中で上流工程の視点を取り入れてみることをおすすめします。特別な許可や環境は必要なく、日々の業務の中で意識を変えるだけで始められます。

テスト実行時に「なぜこのテストケースが存在するのか」を考える

テスト実行では手順に沿って操作して結果を記録しますが、その手順書をこなすものではなく読み解くものとして見てみると今まで違う視点を得られるかもしれません。例えば「このテストケースはどんなリスクを検証しようとしているのか?」「なぜこの入力値が選ばれているのか?」を考えることで、テスト設計者の思考を追体験できます。同値分割や境界値分析といったテスト技法を知っていると、自分の考える「なぜ」に対する答えがより明確に見えてきます。

バグを見つけた時に「なぜそのバグが発生したのか」まで考える

テスト実行者としてバグを見つけた際、不具合の事象と起きた前提・手順を報告書に書いて完了です。ここにもう一歩踏み込んで、「この不具合はなぜ起きたのか?」「仕様の曖昧さが原因ではないか?」「他の画面にも同様のバグが潜んでいないか?」と考えてみてください。この思考は、上流工程のテスト分析や品質改善提案に直結する力です。実際に報告書に追記しなくても、頭の中で考える習慣をつけるだけで視点が変わります。

特に3つ目の他の画面で類似の事象がないかという視点は不具合の検出による品質向上貢献という意味で現場リーダーからの信頼感を得られやすい上に、将来的に類似サービスのテストを行った時に、過去の経験から同じような不具合を叩き出しやすいという意味で一石二鳥です。

仕様書を読む際に「自分ならどうテスト設計するか」をシミュレーションする

テスト実行のために仕様書を読む際、手順を確認するためではなく「自分がテストケースを作るとしたらどう設計するか?」という視点で読んでみてください。「この機能にはどんな正常系・異常系があるか?」「入力値のパターンはどう分類できるか?」「画面遷移のどこにリスクがあるか?」を自分なりに考え、実際のテストケースと照らし合わせてみることで、テスト設計の思考プロセスを疑似体験できます。

テスト全体のスケジュールや体制を意識して観察する

日々のテスト実行では、自分が担当するテストケースの消化に集中しがちです。少し視点を広げて「このプロジェクトのテスト全体はどのくらいの期間で計画されているのか?」「テストチームの体制はどう組まれているのか?」「品質の判断基準はどう設定されているのか?」を観察してみてください。リーダーや顧客がどんな情報をもとに判断しているかを見ておくことで、テスト計画の視点を間接的に学べます。直接質問できる関係性であれば、リーダーに聞いてみるのも有効です。

これらは全て、今の現場で今日からできることです。環境を変えなくても、上流工程の視点を持つ練習は始められます。この視点を持つことで、テスト設計やテスト計画といったテスト上流工程でどんな仕事を行い、どんな視点が求められるのかが体感として掴めるようになり、次のステップへの解像度が上がります。

スキルを積める環境に移ることを選択肢として持つ

今の環境でテスト設計の機会を探しつつ、同時にスキルを積める環境に移るという選択肢も頭の片隅に置いておくことをおすすめします。今すぐの転職を急ぐ必要はありませんが、選択肢として持っておくことと持っていないことでは、日々の仕事への向き合い方が変わってきます。

テストベンダーやSIerの中には、テスト実行経験を土台にテスト設計・上流工程のスキルを育成する前提で採用している環境があります。今の環境で意思を示しても状況が変わらない場合、そうした環境に移ることがスキルが身につかないという問題への根本的なアプローチにつながります。

スキルアップと転職を同時に考えるための最初の動き方

まず今の環境でできることを試すことが最初の一手です。それと並行して、自分のスキルが今どう評価されるのかを外から知っておくことも、現状を動かすための有効な手段になります。転職を検討するかは別として、情報として持っておくだけで、日々の仕事の見え方が変わることがあります。

まず情報収集として動く

スキルが身につかないという悩みを抱えているとき、多くの人がまず現場経験でスキルを積み重ねてから、転職しようという順序で考えます。しかしスキルを身につけるためには、そのスキルが積める案件に入ることが必要となるが、実際はそんな案件に入ることはない。この卵が先か鶏が先かのような状態になって動けない状況に陥りやすいのが、この悩みの難しいところです。

その状況を動かすひとつの手段として、転職エージェントや転職サイトへの登録を情報収集として使うことがあります。今の経験でどんな求人に応募できるのか、テスト設計が積める環境への転職は現実的かを把握するだけでも次に何をすべきかが見えてきます。転職サイトやエージェント登録は無料であり、求人を眺めるだけでも問題ありません。

自分のスキルが転職市場でどう評価されるかを知る

スキルへの不安が大きい時ほど、自分の経験を過小評価しがちです。テスト実行しかできない自分は評価されないだろうという思い込みが、行動のブレーキになっているケースは少なくありません。

実際にエージェントと話してみると思っていたより評価してもらえたという感覚を得られることがあります。自分の経験を客観的な視点で整理してもらうことで、今まで気づいていなかった強みが見えてくることもあります。自己評価と市場評価のギャップを知るだけで、今後の動き方が変わってきます。

自己評価と市場評価のギャップを知るだけで、今後の動き方が変わってきます。

スキルを学べる環境への移り方

スキルを積むためには学ぶことと環境を変えることの両方が必要です。書籍・Udemyなどの学習コンテンツでテスト設計を学べることができます。自分で学習を行いつつ、今の環境を変える方法としてテスト設計に携われる案件への異動打診やテストベンダーやSIerへの転職という選択肢を持つことが大切です。

どちらか一方だけでなく両方を並行して進めることが現実的です。学びながら情報収集し、情報収集しながら学ぶ。その繰り返しの中で、自分に合った次のステップが見えてきます。具体的な転職準備の進め方はこちらの記事で解説しています。

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この記事を書いた人

年齢: 30代
性別: 男性
職業: QAエンジニア

【経歴】
私立大学卒業後、SESへ入社しテスターとして6年半勤務。その後、別のSESにて3年半テスターとして勤務後、現職である第三者検証企業へ転職。

【保有資格】
2025/09: ソフトウェアテストに関する国際資格「JSTQB Advanced Level Test Analyst」獲得

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